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カニとブリに反比例の法則が!

2018年12月13日

カニとブリに反比例の法則が!

 

 

日本海の冬の味覚と言えば

その代表格が

「カニ」&「ぶり」です。

 

 

金沢市民の台所でもある

近江町市場にも毎年11月6日の

カニ解禁とともに

石川県産ズワイガニ

オス「加能ガニ」と

メス「コウバコガニ」が

一斉に並べられ、

「カニ解禁、買うてって」と

威勢の良い掛け声が

響きます。

 

冬の味覚 加能ガニ

 

そして

北陸特有の鉛色の空に

稲妻が走り「ブリ起こし」と

呼ばれる雷鳴が轟くころ

空からあられが落ち

海の定置網に寒ブリの

群れが入ります。

 

冬の味覚 寒ブリ

 

海の「しけ」と「なぎ」

 

 

ところが、

水産関係者に聞いてみると

冬の味覚の両横綱と言える

カニとブリがともに豊漁と

なる「美味しい話」は

ないそうです。

 

その理由を教えてもらいました。

 

冬の荒波が押し寄せる

しけの日は沖合を漁場とする

カニ漁の船団が出漁できず

逆に

沖合の魚が沿岸に寄り付き

ブリが定置網に入りやすく

なります。

 

凪の日は

カニ漁の船団が沖合で

操業し沖合の魚は寄り付かない

ということです。

 

 

実は「おいしい話」

 

 

水産関係者には

こんな格言めいた言葉が

あるそうです。

 

「ブリが出れば、
     カニは引っ込む」

「カニが出れば
     ブリは引っ込む」

 

つまりカニとブリの漁獲量は

反比例するものですから

市場に両方並ぶのは無理

だとしても、

海の状況にかかわらず

食卓で冬を代表する味覚の

どちらかは堪能できる

わけです。

 

よく考えてみれば

こんなに「おいしい話」は

ないのかもしれません。